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2008年7月23日 (水)

だいあろ~ぐ:東京彩人記 歌舞伎町通・てらたにこういちさん /東京

日本最大の夜の歓楽街、新宿・歌舞伎町が生まれて今年で60年。歌舞伎劇場誘致をきっかけに名付けられた町名だ。だが、コマ劇場が年内で閉館し、林立する雑居ビルの老朽化も進む。商店街振興組合の事務所では毎月、街にかかわる多彩な人たちが「歌舞伎町よくしよう委員会」を開き、熱心な議論を交わしている。その輪の中心にいる一人がフリーのクリエーター、てらたにこういちさん(42)だ。街のこれまでとこれからについて聞いた。

 ◇「24時間特区」が停滞打破

 --歌舞伎町とのかかわりは?

 出入りするようになったのは15歳ごろから。居場所を求めて映画館やディスコで朝まで過ごしたことも。仕事では、映画館のコマーシャル映像製作の仕事をきっかけに商店街振興組合を紹介され、「街」という視点でかかわり始めた。

 --過去と現在をどう見ますか。

 85年に風営法が改正され、規制前の駆け込みで性風俗店がいくつもできた。ディスコや映画館は朝まで営業しなくなって性風俗色が強くなり、バランスが崩れた。深夜営業ができなくなって売り上げを落とし、自分で店舗経営できなくなった人は賃貸オーナーになった。これが街に愛着を持つ人が減っていく悪循環につながった。

 90年代、中国系マフィアの台頭で街が荒れた時期がある。多くは去ったが当時のイメージが今も引きずられている。今の歌舞伎町ほど安全な歓楽街はない。ただ、この「虚像感」も正負があるが、有効な資源と言える。

 --課題は何でしょう。

 来街者数は1日約15万人と減っていないが、街の老巧化や時代遅れの事業形態などで需要とミスマッチが起きている。若い世代はお金を使わなくなっており、長い目で見ると性風俗やキャバクラ、ホストクラブの社交飲食業は衰退するだろう。外国人観光客が多いが、いかされていない。「外国人にとってわかりやすい街」にすることが緊急課題だ。

 築35年を超えた建物が6割以上で建て替える必要があるが、区画が小さく、事業効率が悪く進まない。今後、相続などで街を去る人が増えると予想され、良質な投資を誘導できるかどうかが存亡を左右する。事業性と透明性の高い街にしなければいけない。

 --歌舞伎町の「24時間特区」化を提唱していますね。

 停滞を打破する唯一のカンフル剤と思う。徐々に街全体のコンセンサスを得られつつある。性風俗は除き、社交飲食業の営業時間規制(現在午前1時まで)や、深夜酒類提供にかかる規制がない街にする。収益性が高い地域になれば、民間の体力も増し、建物などの更新が進む。年内に署名集めなど行動を開始しないと状況が変化して間に合わなくなる。

 歓楽街は大量のエネルギーを消費するので、特区実現には環境と結びつける論理も必須。看板・照明のLED化などをルールにし、消費エネルギーを一気に抑えることを模索したい。治安対策でも人が24時間いるから治安が回復するという論理もありうる。この街では、ホストがごみ拾いをするなど、イメージと反対のことが成り立つ空気もある風俗

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